2月26日より映画「ガンズ・アキンボ」が公開されている。 本作の目玉は、あの「ハリー・ポッター」シリーズで大スターとなったダニエル・ラドクリフの主演作であることと、「クソリプを送ったらデスゲームに強制参加させられて最強の女殺し屋に襲われる」という、シンプルかつアバンギャルドなプロットをサービス精神たっぷりにやり抜いていることだろう。さらなる映画の具体的な魅力を解説していこう。 【動画】「ガンズ・アキンボ」予告編
魅力1:両手に銃を固定されてにっちもさっちもいかない
冴えないゲームプログラマーのマイルズは、毎日のようにネット掲示板や動画配信サイトに過激なコメントを書き込んでいた。ある日、参加者の殺し合いを生配信する人気闇サイトの“スキズム”にクソリプをしたために、サイトを管理する組織のボスの逆鱗に触れ襲われる。目覚めると、マイルズはボルトで両手に拳銃を固定され、24時間以内に最強の女殺し屋ニックスを殺せと命じられる。 まず面白いのは、この「両手に銃を固定される」というアイデアだ(タイトルのアキンボの意味は「二丁拳銃」)。言うまでもなく指を自由に使えないので、おしっこをするのもズボンを履くのも一苦労、食事をまともに取ることも難しく、車の運転などもっての外。誤って銃を撃ってしまって、目の前の誰かを殺してしまう可能性すらある。ダニエル・ラドクリフがそんな状況で力の限り身体をくねらせ、時にはらんらんと目を輝かせたまま街を奔走する。どこにもハリポタの面影などない。 うがった見方をすれば、この両手に拳銃を強制的につけられるという状況は、「加害性の無自覚」についての痛烈な批評とも読み取れる。クソリプのためにキーボードを叩いていた両手が、人を撃ち殺すための銃に代わる。つまり、クソリプという言葉による暴力は銃のようなものであり、加えて強制的にデスゲームに参加させることで、「お前はこんなふうにクソリプを飛ばして周りの人を傷つけて来たんだよ!」とその罪の重さを思い知らされる。そんなSNS時代ならではの学びが得られる内容ともいえるかもしれない。
からの記事と詳細 ( ダニエル・ラドクリフがクソリプ送ってデスゲームに強制参加する映画「ガンズ・アキンボ」の3つの魅力(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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