TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。8月23日(月)放送の「フラトピ!」では、パラフォト代表の佐々木延江さんをリモートゲストに迎え、東京2020パラリンピックについて深掘りしました。
◆パラスポーツの魅力を伝える有志団体「パラフォト」
「パラフォト」とはNPO法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会のことで、各地域で活動しているフォトジャーナリストやカメラマン、そしてファンが集まってパラスポーツを伝えるという取り組み。2000年のシドニーパラリンピックの様子を現地から写真で伝えようとスタートしました。
佐々木さん自身、仕事をする傍ら写真を通してパラスポーツを伝えてきましたが、「2000年当時は、障害がある人が健常者と同じようなスポーツをしていることがあまり知られていなかった。現地に行ったところ、オリンピックと同じような意識、モチベーション、練習環境で世界の(障害者の)みなさんがパラスポーツに取り組んでいることを知り、それを日本の人たちも知らないといけないと思った」とパラフォト誕生の経緯を語ります。
キャスターの堀潤もパラフォトの一員で、その活動を「障害の有無や世代の差、国・地域の壁を超えて人と人とが相互に理解し合う社会を形成していくことを目的とした活動」と評価。前回の2016年リオデジャネイロパラリンピックに続き、東京大会も取材する堀は、「今回は無観客(開催)になるが、何かしら体験に繋げていく機会になれば」と期待します。
◆東京2020パラリンピックには過去最多の約4,500人が参加
そもそもパラリンピックは「勇気」、「強い意志」、「インスピレーション」、「公平」の4つの価値を重視。「勇気」はマイナスの感情に向き合って乗り越えようとする精神であり、「強い意志」は困難があっても諦めずに限界を突破しようとする力。そして、「インスピレーション」は人の心を揺さぶり立てる力。「公平」は多様性を認め、創意工夫をすれば誰もが同じスタートラインに立てるということに気づかせる力です。そして、IPC(国際パラリンピック委員会)は、パラスポーツを通じたインクルーシブな社会の創出を目指しています。
今回の東京大会を見てみると、競技数はアーチェリーや陸上、車いすバスケなど全22競技。さらには障害の程度によってクラス分けし、539種目を実施。そして参加国は159の国と地域と難民選手団。選手数は4,500人規模と過去最多となる見通しです。
そんなパラリンピックについて、生理への理解を広げる団体「#みんなの生理」共同代表の谷口歩実さんは「オリンピックが女性に門戸を開き、その後パラリンピックが障害のある人にスポーツの世界を開いた。今後もスポーツに参加する人の幅が広がっていくといいなと思う」と話します。
一方、慶應義塾大学 総合政策学部4年の阿部将貴さんは個人的なおすすめ競技として水泳の背泳ぎを挙げます。「身体的な特徴に合わせていろいろな泳ぎ方をしていくのが1つの見どころ。スピード以外のところも楽しみにしたい」と語ると、堀も「それぞれの特性、障害に合わせてクラス分けされる多様さもパラリンピックの見どころ」と補足します。
国内のメディアは日本人の活躍を報道しがちですが、パラフォトは海外選手も積極的に取材しており、「このコロナ禍で、東京で世界記録を出すようなことがあれば、それは国籍問わず賞賛できるところ。日本人のメダル獲得も応援しているが、海外の選手の最高のパフォーマンスも見てもらいたい」と佐々木さん。
なお、パラフォトではZoomを活用したオンライン観戦会を企画しているそうで、「パラリンピックのアスリートのみなさんは常に体験することの重要性を言い続けてきたが、今回は残念ながら現地で体験することができない。できる限りファンを増やすためにも、これまで交流してきた人たちで集まりたいと思い、『東京パラ・オンライン観戦会』を考えている」と話していました。
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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://ift.tt/3hQcoAz
番組Twitter:@morning_flag
からの記事と詳細 ( 堀潤も参加する「パラフォト」代表が語る、東京2020パラリンピック - ニフティニュース )
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