PCR陰性など要件に
金沢市内で九〜十一日に開かれる成人式を巡り、新型コロナウイルスの感染が拡大している地域から参加を希望する新成人が、式典を主催する公民館に出席を断られるケースが出ている。こうした地域にいても感染の恐れがない新成人には出席の機会を与えようと、市は生活状況などを聞いて出席できそうかどうかを判断する相談窓口を庁内に設けた。式典の当日には、同様の相談対応にあたる市職員を各会場に配置する。(小佐野慧太)
市は昨年秋から、感染が拡大している地域から参加する新成人に対し、式典の二週間前に帰省するよう求めてきた。このため、大学の授業などの都合で帰省できなかった新成人が出席の可否を聞いてきた場合、公民館側が来場を断るケースが複数出ていた。過去二週間以内に東京都や大阪府などに滞在歴のある人に対し、参加を自粛するようホームページで呼び掛ける公民館もあった。
一方で市は▽PCR検査が陰性▽二週間以内に大人数の飲食をしていない▽狭い空間での共同生活をしていない−などの要件を満たせば、参加は可能と判断。窓口では、こうした要件に照らして新成人が出席できそうかどうかを判断する。すでにPCR検査を実費で受け、来場予定の新成人もいるという。
相談は、市内の成人式が全て終了する十一日まで電話などで受け付ける。市生涯学習課の村田英彦課長は「一生に一度の機会なので、できるだけ安心して参加できるよう支援したい」と話した。
市内では全ての公民館が成人式の開催を決めている。感染症対策として、全ての新成人に健康状態のチェックシートを当日持参してもらう。式典後の飲酒を伴う祝賀会は大半の公民館が取りやめた。額、大徳両公民館は密集を避けるため、式典を二回に分けて開く。
相談は、市生涯学習課内の相談窓口=電076(220)2441=へ。
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