世界保健機関(WHO)は23日、世界で最も貧しく最も弱い立場にある人々が、新型コロナウイルスによる感染症COVID-19ワクチンをめぐる「獲得競争の中でないがしろ」にされてはならないと警告した。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は開発に成功したワクチンは公平に分配されなければならないとし、分配計画の資金として43億ドル(約4496億円)が必要だと述べた。
テドロス氏は「世界に分配する余裕があるかどうかではなく、分配しない余裕があるかどうかが問題だ」と述べた。
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現在4つのワクチンが臨床試験の最終段階で好結果を示している。
加えて、マイナス70度やマイナス20度など超低温保管を必要とする米ファイザーと独ビオンテック、あるいは米モデルナのワクチンと異なり、一般的な冷蔵庫の温度で保管でき、より簡単に輸送できる。
オックスフォード大のワクチンについて、研究者たちは90%以上の人の感染を防ぐことができることができるとしている。
「スプートニクV」という名前のロシアのワクチンも、臨床試験の第III相(フェーズ3)で好結果が得られている。
テドロス氏はワクチン開発の進展について何と
テドロス氏は23日のバーチャル記者会見で、ワクチンの臨床試験における期待の持てる結果について、「この長く暗いトンネルの先にある光が明るくなりつつある」ことを意味すると述べた。
「この科学的成果の意義は重大だ」、「歴史上、これほど急速に開発が進められたワクチンはほかにない」と、テドロス氏は付け加えた。
また、ワクチンと十分な試行を重ねた公衆衛生対策を組み合わせることで、「パンデミックを終わらせる」のに役立つだろうとした。
一方で、「各国政府が当然のことながら自国民を守るためにできることは何でもしたいと考えている」のは理解しているとしつつ、より裕福な国が利用可能なワクチンを買い占め、より貧しい国が何も手に入れられなくなることを懸念していると述べた。
WHOは以前、世界的なパンデミックには「共同で」取り組まなければならないとBBCに述べていた。
開発中のどのワクチンが最も効果的で、最も安全なのかは今のところわかっていない。こうした中、一部の国は複数の選択肢に資金を投入している。最新のデータによると、インドや欧州連合(EU)、アメリカ、カナダ、イギリスなどが最も多くの量のワクチンを確保している。
WHOはどうやって貧困国を支援するのか
テドロス氏はより多くの国に、WHOが立ち上げを支援した「COVAX」と呼ばれる新型ウイルスワクチンの世界共同購入・配分計画に参加するよう求めた。COVAXには現在、187の国と地域が合意しているという。
この計画では2021年末までに世界中にワクチン20億回分を配布することを目指している。しかしCOVAXに参加する90以上の低所得国などにワクチンを分配するために必要な資金の調達に苦戦している。
テドロス氏は、検査や治療薬の大量調達や配送を支援するため、年末までに43億ドルが至急必要だと述べた。さらに、2021年にはさらに238億ドル(約2兆4900億円)が必要になると付け加えた。
こうした中、イギリスやカナダなどCOVAXに参加する一部の国が製薬会社とワクチン供給について直接交渉していることにも懸念が生じている。
「各国はCOVAXに惜しみなく投資しているが、同時に市場からワクチンを回収してCOVAXを損なっている。需要が供給を上回ることになると分かっているのに」と、米ノースカロライナ州のデューク大学の研究者、アンドレア・テイラー氏は述べた。
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