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Monday, November 23, 2020

オンライン参加が縁「つなぐカフェ」から新たな学生起業家誕生 飯塚 - 西日本新聞

 学生や市民、企業の交流を通して地域活性化を図る「つなぐカフェ@飯塚」(福岡県飯塚市吉原町)から、新たに学生起業家が誕生した。近畿大産業理工学部1年の満田聖哉さん(19)。新型コロナウイルスによって同市での新生活も始められない状況の中、つなぐカフェの利用者やスタッフとオンラインでつながり、支援を受けてスポーツビジネスを手掛ける会社を登記した。満田さんはコロナ禍に負けず、早速29日に第1弾事業となるイベントを行う。

 満田さんが設立したのは合同会社「縁(よすが)」。スポーツを楽しむ機会の提供と地域振興を兼ねた大会を企画する。サッカー選手だった自身のけがや主将の経験から着想を得て、学生アスリート向けの体幹強化トレーニングやメンタル指導なども行う。学校の部活動やクラブチームを対象とした外部コーチ業への進出も考えている。満田さんは「まずは大学の4年間、スポーツで飯塚を盛り上げる。将来は国内でのスポーツ需要を増やし、暮らしの中でもっと身近なものにしたい」と抱負を語る。

 満田さんは広島市出身。サッカー強豪校に進学し、2年時には全国高校サッカー選手権でベスト4に。サッカー漬けの日々を送っていたが、けがが相次ぎプロ選手の夢を断念。次に目指したのが、スポーツ振興を目的とした起業だった。

 当初、起業に向けて大学生活を通して人脈をつくる考えだったが、コロナ禍で入学式は中止され大学は休校となった。飯塚市に引っ越すことができず、同級生とさえ一度も顔を合わすことのないまま実家でオンライン授業を受け続けた。

 授業で同学部の長谷川直樹准教授からつなぐカフェの話を聞き、オンラインでイベントに参加した。起業の意志を伝えると、長谷川准教授やカフェの運営委員で採用コンサルティング会社社長の澤田聖士さん(31)、昨年起業した同学部2年の畑中海星さん(21)らが事業計画をヒアリングしてくれた。「会社を立ち上げれば経験や人脈が広がる」と早めの起業を勧められ、会社の登記を決断した。8月に飯塚に引っ越した後は、畑中さんらからさらに定款の作り方などの手続きの指導も受けた。

 事業第1弾はフットサル交流会で29日午後5時から、穂波体育館で行う。コロナ感染対策を十分に取り、参加を30人に限定する。初心者も参加できる。今回は会社のPRのため、参加費は1円。申し込み=https://forms.gle/hicN5SB4RLsNC8qZA。

 (長美咲)

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