元自民党で無所属の中村喜四郎元建設相(71)=衆院茨城7区=が、立憲民主、国民民主両党が結成する新党に参加する方針を表明した。7区では長年、中村氏と自民の永岡桂子前文部科学副大臣(66)=比例北関東=による「保守分裂」が定着していたが、中村氏が反自民色を鮮明にしたことで選挙戦は与野党対決の色合いが濃くなりそうだ。
中村氏は二十五日、立民の枝野幸男代表と会談し、新党への参加の意向を伝達。その後、国会内で記者団に「野党で政治改革のために汗をかきたい。自浄能力をなくした今の自民党を復元するのは簡単ではない」と語った。
7区の区域は古河、結城、下妻(一部)、常総、坂東各市と八千代、五霞、境各町。永岡氏が初出馬した二〇〇五年以降、五回の選挙は全て無所属の中村氏が競り勝ち、永岡氏は比例復活に甘んじてきた。
中村氏の強さの源泉の一つは公明党だ。公明は過去四回の選挙で永岡氏ではなく中村氏を支援・推薦し、自公の選挙協力の「治外法権」としてきた。自民出身で「保守系無所属」の中村氏を永岡氏とともに国政に送り出すことは、地元にもメリットがあった。
だが、完全に野党に軸足を置くことになった中村氏を、公明は次期衆院選で支援しない公算が大きい。
前回一七年衆院選の茨城7区は、中村氏が七万八千票弱、永岡氏が六万三千票弱、共産党候補が一万八千票あまり。中村氏の得票のうち「公明票」は二万票程度とみられ、この分が永岡氏に上積みされれば中村氏には厳しい闘いとなる。
カギを握るのは共産の動向だ。中村氏は一八年の県議選で共産候補に為書きを送り、今年一月の共産党大会にも出席するなど、共産との連携強化に努めてきた。二万票近い基礎票を持つ共産が中村氏の支援に回るかどうか、注目される。
永岡氏にとっても背水の陣となる。自民では「小選挙区で二連敗したら比例代表と重複立候補できない」のが原則。だが永岡氏の場合、公明を巡る「特殊事情」から例外が認められてきた。自民県議の一人は「今度は『公明』を言い訳にできない」と指摘する。
中村氏は一九七六年衆院選で初当選。九四年にゼネコン汚職事件で逮捕され実刑判決を受けたが、収監中を除き無所属のまま十四回の当選を重ねる。近年は立民、国民両党などに野党共闘を呼び掛けてきた。昨年一月、野田佳彦前首相ら野党系無所属議員とともに衆院の立民会派に加わった。(宮尾幹成)
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衆院7区 中村氏が新党参加方針 保守分裂から与野党対決へ - 東京新聞
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