東京パラリンピックの学校連携観戦で、26日は渋谷区の小学生などが車いすラグビーの試合で選手たちを応援しました。
東京パリンピックの学校連携観戦は、渋谷区では期間中、希望したおよそ9000人の幼稚園や小中学校の児童・生徒が競技を観戦する予定です。
このうち千駄谷小学校では、区内にある国立代々木競技場で開催される車いすラグビーを観戦するため、1年生から3年生157人のうち、あわせて100人が昼すぎに学校に集まりました。
正午には気温が34.9度と猛暑日に迫る暑さの中、子どもたちは、熱中症予防のために水を含ませたタオルを首にかけ、会場までの1キロ余りを途中で水分補給しながら25分ほどかけて歩きました。
そして、会場では感染対策のため左右3つずつ席の間隔をあけて座り、選手たちが得点をあげると声を出さずに大きな拍手を送ったりタオルを振り回したりして、エールを送っていました。
観戦した3年生の男の子は「車いすがぶつかる音が迫力があって、障害があってもすごいスピードですごいと思いました」と話していました。
3年生の担任の鍋谷正尉教諭は「こんなに気温が高くなるとは予想できず、水分補給に気をつけました。子どもたちが大声で騒いでしまうのではないかと感染対策が心配でしたが、席の間隔を3つも空けたうえに子どもたちも騒がずに見てくれたので安心しました。不安もありましたが貴重な経験になったと思います」と話していました。
【あす参加のクラス 学級会で意思確認】
渋谷区の千駄谷小学校では、27日に観戦に行く6年生の担任の教諭がオンラインで学級会を開き、子どもたちに観戦に参加するか改めて確認を行いました。
6年生の担任の田村佳一教諭はクラスの子どもたち25人をオンラインで結び、学校観戦について説明を行いました。
子どもたちからは「ニュースを見たんですけど、PCR検査はやりますか」と質問があり、田村教諭は「この学校は間に合わないのでやらないことになりました」と答えていました。
そして、「観戦に行けない子がいたら言ってください」と呼びかけると、1人が辞退する意思を示し、このクラスでは34人中21人が参加することになりました。
この小学校では、数年にわたって、パラスポーツを体験したり、特別支援学校の子どもを招待してボッチャを楽しむなどの学習を続けてきました。
田村教諭は「障害者理解や国際理解といった学びを続けてきて、その集大成として生で観戦して選手の車いすがぶつかる音や、会場の雰囲気を味わうことは、とても教育効果が高いと思う」と話す一方、感染が広がる中、本当に今、行かせるべきなのかは疑問もあるとして、「実際に連れて行くのは複雑な気持ちです。本当に行っていいのかという思いもありますし、修学旅行も2度目の延期が決まり、『なぜパラリンピックだけ』という思いを子どもたちからも感じます」と複雑な胸の内を明かしていました。
【参加した児童の親は】
26日の学校連携観戦に参加した千駄谷小学校の2年生の児童の母親は「感染が拡大し、ほかの区も中止にしているのも気になったので家族で話し合いましたが、近くで歩いて行けるし、せっかく一生に一度かもしれない機会なので、子どもの意思を尊重して行かせることにしました」と話していました。
また、1年生の児童の母親は「この夏休みもどこにも連れて行けなかったので、観戦を子どもは楽しみにしていました。せっかく地元の渋谷で開かれる大会で、体験させられないのはもったいないとも思い、参加させました」と話していました。
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