橋本が演じているのは、栄一の従妹で後の妻となる千代。尾高惇忠(田辺誠一)、尾高長七郎(満島真之介)の妹で、栄一よりはひとつ年下。喜作(高良健吾)も交えた3人は幼なじみとして育つ。口数は少ないが心の芯は強く、栄一と結婚してからは多忙な栄一に代わって渋沢家を守り、内助の功を発揮する。
過去、大河ドラマには『西郷どん』『いだてん~東京オリムピック噺~』への出演経験はあるが、メインキャストとして参加するのは初めての橋本。「最初に『青天を衝け』をやると聞いたときは驚きました。吉沢さんが主演するというニュースを見ていたので、自分が作品に携わることになるとは(笑)。今回は、主人公と並走するので、光栄に思いました」と出演決定当時を振り返る。
吉沢や高良たち武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)のメンバーとは、現場でも良いチームワークを発揮している。「吉沢さんは温度感が似ているというか、無理なく現場に佇む感じです。私も、“頑張らないこと”を頑張るタイプなので、同じ匂いを感じました。お芝居は明るくてはつらつとしていて、表情が色彩豊かです。見ていて飽きないですし、栄一さんを見て楽しめるドラマになると感じています」と話す。
高良とは過去、NHK・BSプレミアムドラマ『ハードナッツ!~数字girlの恋する事件簿~』(2013年)などで共演経験があり「安心しきっているというか、高良さんがいれば大丈夫と信頼しきっています。この3人で幼なじみを演じれるのは、私にとってとてもラッキーなことです」と2人への信頼感を語った。
今後、栄一とは幼なじみから夫婦の関係となるが「2人の関係性の少女漫画味が強くなっていって、女の子がキュンキュンするために書いたような場面がたくさんあるんです」と明かす。さらに「夫婦になってバックハグされるシーンもありテレビの前のおなごたちは倒れるのでは?(笑) 他のシーンでもキュンキュンが詰め込まれたせりふもあります」と見どころポイントをあげる。
また、本作を通して「“顔の下半身”の演技の大切さ」を学んだと明かしていた橋本だが、それを感じたのは吉沢にあったという。「吉沢さんは誰もが認める美形ですが、(テストで)マスクをして目だけしか見えていない状況で告白されたときに、精悍(せいかん)さと告白の内容の男気とが相まって、すごくすてきだなと思いました」とリハーサルでは“かっこよさ”を感じ取った。
その後、マスクを外して臨んだ本番では「本当に良い意味で“カッコ悪かった”。あんなにかっこいい吉沢さんが『カッコ悪い!』と思って。でも、それが栄一さんの人間性を物語っていて、栄一さんの人を思いやって行動できるかっこいいところと同じように、カッコ悪いところにも愛おしさを感じてきたと思ったんです。お顔が全部見えることでここまで表現や受け取り方が変わるんだ、と思って。それがすごく面白かったです」と吉沢の表現力の魅力も交えて語った。
今後、物語はどんどん加速していくが、語らずとも芯の強い女性・千代の力の源はどこからきているのだろうか。「千代も栄一さんと同じで、周りの人の幸せを第一に考えて生きている。だからこそ栄一さんと共鳴したと思います。『周りの人の幸せ=自分の幸せ』であり、ものすごく頭も良くて人徳もある。自分の気持ちをむやみに発信はしませんが、良い未来を作るために大事な選択をしていきます。周りの人への愛情、大事な人やものを守りたいという気持ちが強さの根源なのだと思います」。
栄一とともに、周りの人のことを考え行動もしていく千代。この夫婦の関係が、現在の日本の礎をどのように作り上げていったのか、今後の展開に期待したい。
◆橋本愛(はしもと・あい) 1996年1月12日生まれ 熊本県出身
2008年、ニューカム『HUAHUAオーデション』にてグランプリを受賞し芸能界デビュー。、映画『告白』(10年)で注目を浴びると、連続テレビ小説『あまちゃん』など、多くの話題作やヒット作に出演。12年には『第36回日本アカデミー賞』新人俳優賞、14年に『第38回エランドール賞』新人賞を受賞。昨年末、アーティストの一発撮りのパフォーマンスを投稿するYoutubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に突如として登場した「木綿のハンカチーフ」のカバーも大きな反響を呼んでいる。
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