韓国政府が新型コロナウイルスワクチンを最大7600万人分確保する案を推進していることが確認された。これまで発表されたもの以外にノババックスのワクチン1500万人分、ファイザーのワクチン500万人分を契約するために製薬会社と交渉している。 青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は29日、「ノババックスとファイザーとの追加交渉が終わればワクチン確保量はさらに増えるだろう」と話した。青瓦台によると、韓国政府はノババックスからワクチン1500万人分を新たに確保し、ファイザーのワクチン確保量をこれまでの1000万人分から1500万人分に増やすための交渉をしている。これら製薬会社とワクチン供給契約書にサインすれば韓国政府が確保するワクチン量は7600万人分に増える。 青瓦台と与党ではこれまで韓国の人口5183万人の120%に相当するワクチンを確保すると明らかにした。単純計算で6220万人分だ。この日までに確保された量は5600万人分で、人口の108%が接種できる量だ。最小620万人分のワクチンを追加契約する可能性が高いという見通しが出てきた背景だ。韓国政府が計画した7600万人分のワクチンをすべて確保すれば人口比のワクチン確保率は147%に高まる。 ノババックスのワクチンはSKバイオサイエンスが医薬品受託開発生産(CDMO)を引き受けて商業生産に向けた準備手続きを進めている。CDMOは単純に製品を生産する医薬品受託生産(CMO)より先の段階である開発過程から受託企業が参加するものだ。このため業界では韓国のワクチン確保にさらに有利だと予想した。 このワクチンは抗原合成遺伝子再調合方式ワクチンだ。新型コロナウイルスのスパイク蛋白質を合成して体内に入れる方式だ。遺伝物質でなく蛋白質のため2~8度で常温保管できる。メッセンジャーRNA(mRNA)、ウイルスベクターより伝統的なワクチン開発方式だ。それだけ安全性が立証されているという意味だ。 ノババックスは28日から米国やメキシコなど115カ所で3万人が参加する臨床第3相に入ると発表した。来年1-3月期に英国と欧州で緊急使用承認を申請するのが目標だ。このワクチンが導入されれば韓国政府で確保したワクチンプラットフォームはmRNA、ウイルスベクターの2種類から3種類に増える。 韓国が確保したワクチンのうちアストラゼネカとヤンセンのワクチンは臨床第3相が終わっていない。追加契約が有力なノババックスのワクチンも同じだ。まだ失敗の可能性が残っている。韓国政府が人口より多い量のワクチン確保に出た理由だ。来年4-6月期から最小2種類以上のワクチンを接種することになり優先接種対象者選定作業もスピードを出すものと業界では予想した。 ※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。
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