新型コロナウイルス感染拡大で“密”を避ける必要がある中で行われた“デジタルな”避難訓練。
撮影:小林優多郎
LINE Fukuokaと福岡市は9月1日の防災の日にあわせて「とつぜんはじまる避難訓練」を実施した。同施策は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って実施が難しくなっている「避難訓練」をLINE上で開くというもの。
参加費用などは必要なく、参加希望者は福岡市のLINE公式アカウントをフォローし、9月5日午後9時までにアカウント上で参加申請する必要がある。
このユニークな試みは福岡市民向けではあるものの、基本的には誰でも参加が可能。試しに参加してみた。
参加者には予告なく、9月1日から6日までの間に1回、福岡市からLINE通知が届く。
※9月2日、3日は台風9号の影響で一時中止となり、通知は行われない予定。
撮影:小林優多郎
福岡市の高島宗一郎市長からのメッセージとニュース風動画を受信。筆者の場合は「地震が発生した」という想定で訓練開始。
撮影:小林優多郎
各種利用規約に同意すると、まずは自分が今どこにいるかを聞かれる。筆者は在宅勤務中だったので「屋内」「在宅」を選択。
撮影:小林優多郎
在宅時にすべきことが動画とリストで表示された。机の下に数分間待機した後、家のブレーカーの位置を確認した。
撮影:小林優多郎
続いて、避難場所の確認。LINEで位置情報を送れば、付近の避難所がリストアップされる。どんな災害に対応しているかもチェックできる。
撮影:小林優多郎
「地図を開く」を押せば、現在地からのルートも検索可能。(筆者は東京在住のため行けないが)実際に行ってみても良いだろう。
撮影:小林優多郎
そのまま家族や友だちに避難場所をLINEで送ることもできる。
撮影:小林優多郎
最後は、かんたんなチェックテストに回答する。3問しかないが、正解できるか意外とヒヤヒヤする。
撮影:小林優多郎
回答が終わると避難訓練完了書が発行される。満点を取れなかったのは残念だが、一定の達成感はある。
撮影:小林優多郎
社会人でも手軽に参加できる“デジタル避難訓練”の可能性
自分の家の住所を送ってみたが、今回の施策では避難所を検索できなかった。
撮影:小林優多郎
特殊な技術を使っているなどではないが、実際の災害時にもインフラになる可能性が高いメッセージングアプリを使った「デジタル避難訓練」というのは、なかなかユニークな体験だった。
「いざ災害が起こったら」を想定すると、どんな機能があり、どんな案内がされるのかを知っておくことにも、一定の意味はある。
自治体と連携して実施する試みのため、今回は福岡市の人のみに意味のある訓練ということになるが、こうした試み自体は、ほかの自治体でも広がってほしい、と素直に感じる。
福岡市は「粗大ゴミの手続き」など、さまざまな行政サービスをLINE上で提供している。
撮影:小林優多郎
福岡市は以前からスマートシティーの取り組みで、LINE Fukuokaと数多くの分野で協業している。そうした背景もあって、福岡市のLINE公式アカウントは、地方自治体の公式アカウントの中で最も友だち登録数の多い、170万登録というアカウントに成長している。
LINEは7月21日に地方自治体向けの「LINEスマートシティ推進パートナープログラム」を発表。行政サービスと公式アカウントを結びつけた新たなサービスの開発を促進している。
こうしたテクノロジーを使った防災の取り組みは、気象災害や地震の多い国・日本のこれからを考える上で、今後もっと注目されていくのではないだろうか。
(文、撮影・小林優多郎)
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September 02, 2020 at 04:45AM
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LINEで参加「とつぜんはじまる避難訓練」を体験してみた…“デジタル防災訓練”は三密回避社会に必要 - Business Insider Japan
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