厚生労働省が首都圏の若者らを対象に都内で開いている地方創生関連セミナーの一部参加者に現金が支払われていた問題で、厚労省は18日、「不適切な動員があった」との調査結果を発表した。2017年度の4カ月間で、参加者190人に1人当たり5000円が支払われていたという。委託先の人材派遣大手パーソルテンプスタッフ(東京)に対し、集客費用など総額約444万円の返還を求める。
地方創生関連セミナーのサクラ問題 全国の自治体が都内で開いている移住セミナーで一部の参加者に現金が支払われていたことを本紙が2019年12月に報道。委託先の企業が求人サイト運営企業や人材派遣企業に動員を再委託した実態を明らかにした。本紙はその後も内部資料や情報公開請求で千葉県や茨城県鉾田市など全国約50の県や市町村が主催する相談会で偽装を確認。20年8月11日付朝刊では厚労省の地方就活事業の不適切な動員を報じた。
◆5000円で190人を動員
このセミナーは、地方での仕事探しを支援する「
厚労省によると、17年11月~18年2月に開かれたセミナー22回のうち、C社は16回に関与。「1回5000円」の条件で計190人を動員していた。C社が絡んだ参加者の総数は約260人で、このうち7割超が「サクラ」だったことになる。一方、B社は53人の動員を認めたが、「個々の参加者に現金は渡していない」と回答した。
同プロジェクトは15年7月に始まり、20年度まで6年連続でパーソル社が受託。事業総額は約20億円に上る。本紙は、関与した企業の内部文書などを基に、17年12月~18年2月のセミナーで少なくとも170人が5000円を受け取っていたと今年8月に報道。今回の厚労省の調査結果は、パーソル社が受託した6年間のうち、本紙報道とほぼ重なる4カ月の集客に限定して動員を認め、その他の期間については「不適切事案は認められなかった」と説明している。
◆厚労省「書類では見抜けなかった」
厚労省の担当者は、取材に「経理関係の書類では見抜けなかった。誠に遺憾」と話した。再発防止策を講じ、事業は継続するといい、21年度も例年と同規模の3億4000万円を概算要求する考えを示した。
パーソル社の広報担当者は、取材に「きちっと管理すべき立場だった。深く反省している」と話した。(前口憲幸)
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November 19, 2020 at 06:42AM
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地方移住セミナー参加者に5000円、厚生労働省が「サクラ」認める 人材派遣会社に委託費返還を請求 - 東京新聞
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