施設の説明を聞く参加者＝南砺市のサカタニ農産で
人口減や高齢化で減った農業の担い手を確保するため、南砺市は九日、初めての就農マッチングツアーを催した。市内外の高校・大学生から五十代までの就農希望者十四人が市内の農業法人三カ所を見学した。
四百ヘクタールで稲作や野菜、果樹栽培を手掛ける市内最大規模の農事組合法人サカタニ農産（上川崎）では、ライスセンターや農業機械を見学。山田朝夫専務から「自然相手の仕事だから繁忙期には変則的な勤務になる」と普通のサラリーマンとの違いを聞き、「将来独立しようとか強い気持ちで入って」とエールを送られた。「安い価格の輸入品とはどう競争するか」と尋ねる参加者もいた。
金沢市の男性保育士（４６）は「妻の出身地の南砺市に移住するにあたり、農村地帯なので農業への転職も考えている。参加して勉強になった」と話した。
見学後、法人への就職希望者も現れ、担当者は「手応えがあった」と期待。今後、希望者と法人をつなぐ。同様のツアーは来年以降も続ける。 （松村裕子）
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就農 南砺でぜひ 市がマッチングツアー 市内外から参加 - 中日新聞
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