県護国神社例大祭への参加 松本市長「私人として」検討 - 信濃毎日新聞

　松本市の臥雲義尚市長は２１日の記者会見で、毎年４月３０日の県護国神社（松本市）の例大祭について「私人として参加することを検討している」と述べた。今年の例大祭は、神社側が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため神職だけで執り行うとしているほか、市長がコロナ対策で各種行事への参加を極力控えていることもあり、参列はしないとしている。

　県護国神社を巡っては昨年、阿部守一知事が支援組織「崇敬者会」の会長を務め、鳥居修復の寄付集めの趣意書に名を連ねていたことが判明した。一部の県内市町村長が同神社や招魂社の例大祭に公務として出席したり、代理に公費を支出させたりしたことも発覚。政教分離の原則に反するとの指摘が出ている。

　臥雲市長は「郷土の戦没者を追悼し、国家権力が国民に同調を迫る時代に戻らないことを心に刻む気持ちで参加する」と説明。政教分離の原則については「一つの宗教に過度に関わったり、特定の宗教を排斥したりすることは禁じられているが、個人として必要最小限の関係を持つことは許されるのではないかとの認識を持っている」と述べた。来年の例大祭が通常の形で開かれれば「私人としての参列を考えている」とした。

（4月22日）

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April 22, 2020 at 06:53AM
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