2020年03月11日07時12分
９日、米ホワイトハウスで、新型コロナウイルス対策に関する記者会見に臨むトランプ大統領（左）とペンス副大統領（ＥＰＡ時事）
【ワシントン時事】肺炎などを引き起こす新型コロナウイルスの影響が米政界にも広がってきた。トランプ大統領やペンス副大統領が参加した集会の参加者にも感染が拡大。大人数が集う行事の中止が相次ぐ中、政治集会の開催など１１月の大統領選に向けた運動も見直しを迫られそうだ。
米国保守連合（ＡＣＵ）は７日、ワシントン近郊で２月下旬に開かれた「保守政治行動会議」（ＣＰＡＣ）年次総会出席者の１人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。総会にはホワイトハウス幹部や共和党議員らも参加していた。
ペンス氏は９日の記者会見で、自身は「（感染を調べる）検査を受けていない」と語った。グリシャム大統領報道官は同日、声明で「大統領は感染者と接触しておらず、症状も出ていない」として、検査を受けていないことを明らかにした。
ただ、ＣＰＡＣ総会で感染者と接触のあったコリンズ、ゲーツ両下院議員らは「自主的隔離」に入ると表明。ＣＮＮテレビによると、コリンズ氏は先週、疾病対策センター（ＣＤＣ）を視察したトランプ氏と握手し、ゲーツ氏は９日、トランプ氏と共に大統領専用機で移動している。
政権は政府機能中枢への感染拡大を警戒。ワシントン・ポスト紙（電子版）によると、ホワイトハウスでは清掃の回数が増え、インフルエンザのような症状のあるスタッフは、職場に来ないよう指示されている。
大統領選をにらんだ政治集会も影響を受けそうだ。ロイター通信によれば、民主党候補指名を争うバイデン前副大統領、サンダース上院議員の両陣営は、今後の選挙運動のやり方をめぐり保健当局と協議している。トランプ氏は７日、記者団に「素晴らしい（選挙）集会を開く」と予告していたが、９日時点で新たな集会の予定は組まれていない。 
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March 11, 2020 at 05:26AM
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新型肺炎、米政界にも影響 トランプ氏参加の集会で感染者 - 時事通信ニュース
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