石巻地域連携推進コンソーシアム２年目へ ４月、組織横断のWG設置 - 株式会社河北新報社

石巻地域連携推進コンソーシアム２年目へ　４月、組織横断のWG設置

人型ロボット「ペッパー」を活用したプロジェクトなどが発表された報告会

　石巻圏域の持続的な発展を支える人材育成を目指す「石巻地域連携推進コンソーシアム」は新年度、設立２年目に入る。新たな事業計画の策定に向け、参加組織による横断的なワーキンググループ（ＷＧ）を４月に設置。一般社団法人ISHINOMAKI2.0を会員に加え、活動の幅を広げていく。

　ＷＧはコンソーシアムを構成する石巻地方２市１町や石巻地区高校長協会、石巻専修大などから計１５人程度が参加する。設置期間は４月１日〜６月３０日。同大が推進する高大産（高校・大学・産業）連携事業の新たな展開などを検討する。

　新加入するISHINOMAKI2.0は、石巻市を拠点に東日本大震災からの復興まちづくりや教育活動の支援などの事業を実践。石巻圏域の小中高校で地域協働の実績がある。

　コンソーシアムは昨年７月に設置された。２市１町、石巻圏域の全高校、県石巻支援学校、女川高等学園が参加し、同大が事務局を務める。各団体が共同体として関係性を強化し、大学主導で圏域の連携を深化させる狙いがある。

　本年度の事業報告会が８日、同大であり、高大産連携プロジェクトを中心とした活動実績を発表した。

　石巻商高と同大理工学部の高橋智准教授の研究室はペッパーを使って開発した小中学生向けの防災クイズアプリを紹介。同校１年武山貴文さん（１６）は市内の河川名やＪＲ石巻駅の標高を問題にしたことを挙げ、「石巻の地形を知り水害のリスクを考えるきっかけにしてほしい」と訴えた。

　石巻高新聞部と同大経営学部の庄子真岐ゼミのメンバーは、昨夏にあったアートと音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル（ＲＡＦ）２０１９」への参加と魅力発信に取り組んだ成果を報告した。

2020年02月25日火曜日

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