
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、オンラインで仲間とつながりながら迫りくる恐怖に巻き込まれる、まったく新しいホラー・イベント「呪われたオンライン・パーク・ツアー」を、11月23日21時より一夜限りのイベントとして開催する。参加チケットは1名3,400円(税込)。チケットは公式サイトとローソンチケットで、当日20時まで販売している。 【この記事に関する別の画像を見る】 このイベントは、オンラインライブ配信サービス「Thumva」を利用して、完全オンラインで参加するイベント。グループでの参加が推奨されており、最大8人がイベントを共有して楽しむことができる。今回は、イベントを先行体験する機会を得た。内容についてはネタバレ防止のために多くを語ることができないが、体験するために必要な環境など、イベントに興味を持つ人たちに役立つ情報をお届けしたい。 ■ PCとスマホを使った恐怖体験を自宅で手軽に 本イベントを楽しむには体験環境のセッティングが大切だ。というわけで、まずは環境のポイントを見ていく。 体験のために必須となるのは、インターネット環境(最低6Mbps以上の通信速度推奨)とThumvaへのアカウント登録、そしてスマホ版「LINE」。PCのほかスマートフォンでも視聴することができるが、公式の推奨はPCでの視聴だ。これは、大画面で見た方がより恐怖を感じられるだけでなく、イベント中にスマホでPCの画面を撮影するなど、スマホを別途使うことがあるためだ。なお、タブレットでの視聴はサポートされていない。 また、音声を聞くためのイヤホンかヘッドフォンも必須。イヤホンなしだと、スピーカーからの音をマイクが拾ってしまい、音声が二重に聞こえることがあるためだ。最近はテレワークのために、オンライン会議用のヘッドセットを持っている人も多いだろう。ぜひそれを活用して欲しい。 それ以外の推奨環境は以下のとおり。 【Windows】Windows 10/Chrome最新版 【Mac】最新版のMacOS/Chrome最新版 【iPhone】iOS13.0以降/Safari 【Android】Android9.0以降/Chrome ■ 呪われたUSJ、その呪いは視聴するあなたにも 本作はホラーという性質上、12歳以下は視聴不可となっている。確かにかなりショッキングな映像も登場する。物語は、人気の途絶えた夜のパークが舞台。ここで「呪われたオンライン・パーク・ツアー」がスタートする。 部屋の電気は可能なら消してモニターの明かりだけの方が雰囲気を楽しめる。筆者も今回は部屋の明かりを消して、PCから参加した。メンバーは3人。画面に映るグループメンバーもみな部屋の電気を消しているため、モニターの反射光で顔が青白く輝き、それだけでもなかなかに不気味な気分になる。雰囲気は十分だ。 イベントが始まるまでには、USJではおなじみの映像による注意事項や、グループチャットのテストができるチャットタイムなどが用意されている。あらかじめ参加しておく必要がある公式LINEのQRコードも表示される。自宅の部屋にいながら、「USJのアトラクションに参加する」という気分を味わえるのが嬉しい。 視聴画面には映像のほか、参加している仲間の顔と、イベントに参加している全員が書き込める全体チャットと、グループ内のメンバーのみが見ることができるグループチャットがある。チャットは書き込むことが可能なので、恐怖をひたひたと感じながら、声と文字で積極的にコミュニケーションを取るとより楽しいだろう。 イベントでは、「呪われたオンライン・パーク・ツアー」を現地で体験している参加者も登場する。ナレーターの女性によるインタビューにはじまり、ゾンビ(に扮した人)が襲ってくるなど、いかにもなお化け屋敷展開が続く。だが、謎めいた白い影が現れた瞬間から、イベントは呪いの舞台へと変容していく……。 オンライン参加者は、画面内で起こる異常事態を映画のように見ていればいいというわけではない。イベント中には視聴者が参加するミッションがあり、ミッションに参加しているうちに視聴者もまた、呪いの世界に取り込まれていくことになる。 イベント時間は約90分。その間に視聴者は様々な決断を迫られる。その決断は正しいのか、間違っているのか。自分自身が下した選択によって、その後の体験にどのような影響を及ぼすのか……。なお選択時には、数分程度のディスカッションタイムが用意されている。一緒に参加したグループの仲間とああだこうだと議論して、よりよい選択を決めていくのがいいだろう。果たしてどんな「呪い」が待っているのか。ここから先は、ぜひご自身で体験していただきたい。 ■ 世界初のテーマパークを使ったオンラインホラーイベント 体験会終了後、メディア向けに質疑応答の時間が設けられた。USJによると、このイベントはコロナ禍によってリアルにつながる機会が失われる中、離れている仲間とミッションやチャットを通じてつながれることがテーマとなっている。本イベントはUSJのオリジナル企画であり、パークを使ったこの種のオンラインイベントは世界でも初めての試みなのだそうだ。 また今回は一夜限りのイベントとして企画されているが、今回の経験を生かして、今後もUSJの持つエンターテイメントを利用したオンラインコンテンツを届けていきたいという。 USJのアトラクションは、冷めた目で参加するよりも、前のめり気味に参加したほうが絶対に楽しい。積極的に参加すれば、フィクションであることはわかっていても、USJが培ってきたエンターテイメントがたっぷり盛り込まれた凝った世界観にどっぷりと浸ることができる。 今回のイベントは非常に凝った作りで、怖がったり、驚いたり、気味悪がったり、時には仲間と一緒に驚きあったり、呪いを解くために協力したりと、かなり没入して楽しむことができる。 あくまで個人的な感想だが、ホラーが苦手な筆者が体験してみた感じ、トラウマになって悪夢にうなされるほどには怖くなかった。ホラーはあまり得意ではないという人もぜひチャレンジして、衝撃の結末をその目で確かめて欲しい。 画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
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