野党合流で誕生した新たな「立憲民主党」は、安倍政治の継承を掲げる菅義偉政権との対立軸を示し、政権の選択肢となることを目指す。無所属の立場から野党再編を呼び掛け、新党に加わった中村喜四郎衆院議員(71)に今後の展望や課題を聞いた。(聞き手・木谷孝洋)
◆自民党に自浄能力は望めない
―自民党を離党して以来、主要政党に所属するのは26年ぶりとなる。
「今、政治が大きく変わろうとしている。ここ数年、外から(野党連携を)手探りでやってきたが、チームとしてハーモナイズ(調和)してやっていけると手応えを感じたので党に入ることにした」
―新党結成は安倍政権の幕切れと重なった。
「この7年8カ月で日本は公正、公平、平等な国ではなくなり、民主主義が壊れてきている。内閣人事局の創設で(中央省庁の幹部の人事権を背景に)官邸に権力を集中させ、集団的自衛権の行使容認など、日本人が戦後大切にしてきた平和主義といった概念を根本から変え始めた。自民党に自浄能力が望めない以上、野党として『外科手術』で日本再建を目指さないといけない」
◆意見は間違っていないが、足腰が弱い
―新党の課題は。
「訴えている意見は間違っていない。ただ、足腰が弱いから実行力に不安がある。政治家の原点はどぶ板だから、1人でも多くの国民の声を聞いて感性を磨くべきだ」
―枝野幸男代表は新型コロナウイルス対策として、時限的な消費税ゼロを容認する考えを打ち出した。
「コロナ対策と消費税を絡めることが適当なのか。いったん下げてしまえばまた上げることは簡単ではない。消費税減税という対立軸は、ひ弱だなと思う」
◆次の選挙で議席増やして反転攻勢だ
―衆参150人での船出となった。
「まずは反転攻勢のきっかけを次の選挙でつくることが大事だ。衆院で野党の議席を40増やすことができれば与野党の緊張感が高まる。そうすれば、森友、加計学園問題をもう1度検証しようという動きも出てくる」
―旧国民民主党の玉木雄一郎代表らは新党に参加せず、別の党を立ち上げた。
「玉木氏のグループとも選挙を通じて距離を縮めることはできる。(合流協議では)枝野氏も数の論理を振りかざさず、合意形成に努力した」
―かつて自民党で活動をともにした小沢一郎衆院議員と同じ党になる。
「自民党に勝たないといけないという点は小沢さんも私も共通認識だ。ただ、自民党の強権的な政治手法が問題だと言っているのだから、野党は民主的で、合意形成を大切にしなくてはいけない。小沢さんがそういう民主的な政治をやっていく人かどうか見ていく」
中村喜四郎(なかむら・きしろう) 茨城県生まれ。田中角栄元首相の秘書を経て1976年の衆院選で初当選。94年にゼネコンからのあっせん収賄容疑事件で自民党を離党後、東京地検に逮捕された。2003年に有罪が確定、失職。05年に返り咲き。18年に野党の衆院会派「無所属の会」に加わり、野党勢力の結集を呼びかけてきた。衆院茨城7区。当選14回。
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