Pages

Sunday, August 9, 2020

「すべての人の参加を」 核廃絶に連帯呼び掛け―被爆者代表・深堀繁美さん - 時事通信ニュース

2020年08月09日13時39分

「平和への誓い」を述べる被爆者代表の深堀繁美さん=9日午前、長崎市(代表撮影)

「平和への誓い」を述べる被爆者代表の深堀繁美さん=9日午前、長崎市(代表撮影)

 「平和な世界を実現するには、すべての人の参加が必要だ」。長崎市の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げた被爆者でカトリック信徒の深堀繁美さん(89)は、2019年11月に長崎を訪問したフランシスコ教皇の言葉を引用し、核兵器廃絶に向けて連帯するよう呼び掛けた。

「次世代育成、われわれの責任」 高校生平和大使、今年で23年―被爆2世平野さん

 深堀さんは14歳の時、爆心地から3.4キロの長崎市飽の浦町の造船所で被爆した。魚雷発射管を製造する作業中、突然強い光と大きな音を感じ、工場内のトンネルに逃げ込んだ。翌日、歩いて家に帰る途中、真っ黒になった人が川の中で折り重なって死んでいるのが見えた。ごろごろと転がる死体や、水を求める人々の声を今でも覚えている。実家は爆風で破壊され、2人の姉、弟と妹を亡くしたが、多くの死体を見たためか涙も出なかった。「このような思いは、もう二度とどこの誰にもしてほしくない」と声を振り絞った。
 被爆地の惨状は「見た人でなければ分からない」と語る。「原爆のことを言葉で言い表すことはできない」と思い、子にも多くを語ってこなかった。
 転機となったのは、スペイン・ゲルニカへの訪問。ナチス・ドイツの無差別爆撃を受けた市民が当時の体験を語り継ぐ様子を見て、深堀さんも自らの体験を後世に伝えていかなければならないと感じた。以来約10年にわたり、修学旅行生らに被爆体験を語り続けてきた。
 誓いには「核兵器を廃絶し、平和な世の中をつくってくれるよう若い人たちに託したい」との思いを込めた。「一人ひとりの祈りは小さい。しかしそれが広がって大きくなれば、平和が訪れる」と信じている。世界では今も争いが絶えない。「指導者に(平和への)思いをくみ取ってほしい」と願い、「長崎を最後の被爆地に」と世界中に訴えた。

Let's block ads! (Why?)



"参加" - Google ニュース
August 09, 2020 at 11:39AM
https://ift.tt/33BSLqy

「すべての人の参加を」 核廃絶に連帯呼び掛け―被爆者代表・深堀繁美さん - 時事通信ニュース
"参加" - Google ニュース
https://ift.tt/39x5hHs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment