大規模爆発で多数の死傷者が出たレバノンの首都ベイルートで8日、市民ら数千人が反政府デモに参加し、一部は政府施設に突入した。
市民らは、爆発の原因は政府の怠慢にあるとして怒りを募らせている。
反政府デモは6日に始まり、この日は推定5000~1万人の市民らが路上で抗議した。石を投げたり棒を振り回したりするデモ参加者には、警官隊が催涙ガスやゴム弾を発射して対抗した。
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警察はロイター通信に、ベイルート中心部で実弾の発砲があったと述べた。誰が発砲したのかは不明。
デモの最中に警官1人が死亡した。デモ参加者に追われ、ホテルのエレベーター昇降路に落下したとされる。
地元の赤十字は、けが人117人をデモ開催場所で治療したとした。他に55人が病院に搬送されたという。
外務省など占拠
デモ参加者の一部は、政府省庁や銀行協会の本部ビルになだれ込んだ。
外務省では、反政府のスローガンを唱え、ミシェル・アウン大統領の肖像写真を燃やしていた一団が建物内に進入。すべての省庁の占拠を呼びかけた。
レベッカと名乗ったデモ参加者の1人は、「占拠した。私たちのものだ。警察はゲートの外にいる。私たちを止められなかった」とBBCの番組ニューズアワーで述べた。
外務省でのデモに参加したのは100人を超え、退役軍人らの姿もあった。同省も爆発の被害を受けており、建物内には簡単に入れる状態になっているとされる。
報道によると、デモ参加者は突入の数時間後に、軍によって外務省から排除された。しかし、他の省庁では占拠が続いた。
テレビでは、エネルギー省や経済省にデモ参加者らが入り込む模様が放送された。
軍は機関銃を装備した車両で市内をパトロールしていた。中心部の殉教者広場からは、発砲音が響いている。
首相、早期選挙を示唆
ハサン・ディアブ首相はテレビ演説で、「この国の構造的危機から抜け出すには、議会選挙を早期に開くことが必要だ」と主張。10日の閣議で協議するとした。
レバノンでは以前から、政府は無能で腐敗しているとの政治不信が広がっていた。首都の一部を壊滅させた今回の爆発で、不信はいっそう強まった。
昨年10月には反政府デモが発生。経済危機と通貨暴落で、抗議の勢いが増していた。
今回の爆発は、2000トン以上の硝酸アンモニウムを保管していた倉庫で発生した。硝酸アンモニウムは6年前に外国船から没収し、そのままにされていた。
政府は責任者を突き止めるとしている。アウン大統領は、透明性の高い調査を約束しているが、国際調査団は必要ないとしている。
これまでに、税関当局トップのバドリ・ダハー氏を含む21人が逮捕されている。
国連は、食料不足や、新型コロナウイルスの大流行に対応できない状況が、レバノンで発生する恐れがあると警告している。
9日には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が呼びかけた国際支援会議がオンラインで開催される予定。これまでにイギリスなど多くの国が支援を表明している。
ベイルート港湾地区の状況。左が爆発前の今年1月25日、右は爆発後の8月5日。写真内の円を左右に移動すると変化を見ることができる。爆発地点ではクレーターができた(Location of blast and crater)
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August 09, 2020 at 10:30AM
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ベイルートの抗議デモ、政府ビルに突入 市民の怒り増大 - BBCニュース
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