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Thursday, May 7, 2020

大熊の現状伝えるオンライン勉強会 参加者と対話「再生考える」 - 福島民友

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で、大熊町熊川地区からいわき市久之浜町に避難する木村紀夫さん(54)は6日、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、オンラインで大熊町の現状から未来を考える参加型勉強会「大熊未来塾~もうひとつの福島再生を考える」を始めた。木村さんは「町との関わり方や生き方を考えるきっかけにしてほしい」と思いを込める。

 本来は現地視察を予定していたが、新型コロナウイルス感染予防や放射線への不安から立ち入りが困難な人も参加し、映像配信により双方向でコミュニケーションを図る手法を選んだ。初回は県内外から約60人が参加した。

 この日は、第1原発から南に約3キロ離れた大熊町沿岸部の自宅跡から配信。自宅は津波で全壊し、残るのは土台の一部だけ。木村さんは参加者からの質問などに答えながら、被災前の自宅や津波が引いた後の写真などを使い、当時の様子や時間とともに変わる景色などを説明した。震災で、木村さんの父王太朗(わたろう)さん=当時(77)=と妻の深雪さん=同(37)、次女汐凪(ゆうな)さん=同(7)=も津波に巻き込まれた。王太朗さんと深雪さんは発見されたが、汐凪さんの行方は分からなかった。

 木村さんは原発事故による避難指示や制限される滞在時間の中での捜索の難しさを語りながら、2016年12月に汐凪さんの遺骨の一部が見つかった場所などを案内。「(発見するまで)5年9カ月も待たせてしまった」。花が手向けられている様子が画面を通じて流れる中、胸の内を語った。

 「現状を若い世代に」 

 現在、自宅跡は帰還困難区域に指定され、中間貯蔵施設の建設予定地になっている。木村さんは「慰霊の場所でもあり家族とつながれる場所。まずは現状を知ってほしい。若い世代に未来を伝えていきたい」と新たな決意を胸に刻む。

 2回目以降の参加者受け入れは検討中。フェイスブックページ「大熊未来塾~もうひとつの福島再生を考える」から情報を発信する予定。

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