ドライブスルー横丁で車の窓越しに商品を手渡す浅野亘祐さん＝関市西本郷通、呑み喰い処にしき前
新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが激減した岐阜県関市内の飲食店１０店舗が２３日、同市西本郷通の特設売り場に商品を集めて合同で販売する新たな試みを始めた。「ドライブスルー横丁」と称し、感染リスクに配慮して客が車に乗ったまま注文を受けて商品を手渡す。当面の間の継続を見据えて市内外を問わず参加店舗を募集しており、まずは試験的に２６日まで続ける。
「このままでは市内でも飲食店の廃業が相次ぐ。普段はライバル同士だが、今は一丸となり乗り越えないと」－。発起人で同所の居酒屋「呑（の）み喰（く）い処（どころ）にしき」の店主浅野亘祐さん（３８）＝同市南天神＝は危機感を募らせる。同店は今月に入り客がゼロの日もあり「うちも苦しいが、どの店も同じ」と交流のあった近隣の店舗に"共闘"を呼び掛け、合同販売を企画した。
参加店舗は同店をはじめとする居酒屋のほか、中華料理、イタリア料理、たこ焼き店などさまざま。各店舗で調理した商品を同店前の売り場に持ち寄り、接客は同店スタッフ３人が担う。来客には車に乗ったままメニュー表を手渡し、窓越しに商品を手渡す。
商品は税込み５００円均一で、柴漬けチャーハンやマーボー丼のご飯物から、晩酌のつまみにもなるチーズボールや鶏の唐揚げなど１５品ほどを用意。「店を避けて晩酌に切り替えた人は多い。家庭でつまみを作るのは手間が掛かるので、コロナ疲れを少しでも和らげたい」と浅野さん。同店のインスタグラムで告知すると、初日には早速なじみ客らが訪れ、「需要はある」と手応えを感じた。
新型コロナ終息後の展望も見据える。メニュー表に各店舗名も添えることで新たに店を知ってもらう機会にもなり、集客にもつなげる。「今後も参加店舗を増やして継続していきたい。この場所のみならず、各地域でも支え合いの輪が広がれば」と願う。販売は午前１１時～午後７時。参加を希望する店舗は同店、電話０５７５（２２）３７０３。市外の店舗も受け付ける。
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April 24, 2020 at 07:02AM
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ドライブスルー横丁 関市１０店参加、ご飯物など５００円均一 - 岐阜新聞
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