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Monday, February 24, 2020

過程を「ビジュアル化」すると、会議は大きく変わる。今注目される、グラフィックレコーディングとは - ライフハッカー[日本版]

ビジネスシーンにおいて避けては通れない、会議の場。「ちょっと苦手」「むしろ好き」と、分かれるところかもしれません。

その会議の現場において、「グラフィックレコーディング」という手法が注目されているのをご存知でしょうか。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)では、その第一人者の方が登場。会議を変えるかもしれない、その可能性について語られていました。

団結力が増し、議論の過程も明確に。グラフィックレコーディングが持つ大きな利点とは

インタビューに登場していたのは、多摩美術大学出身のデザイナーで「Tokyo Graphic Recorder」として活動されている清水淳子さん

グラフィックレコーディングとは、主に会議における議論の要点をイラストなどで可視化すること。清水さんは、この手法がもたらす利点を大きく2つに分けて説明してくれています。

1つ目は、リアルタイムで交わされた意見を絵にすることで、言葉だけでは見落としがちな「関係性」を残せる点。清水さんいわく、これにより参加者の考え方が柔軟になり、全員が「一緒に考える仲間である」という意識が芽生えるのだといいます。

2つ目は、単に結論だけではなく、そこに至るプロセスや試行錯誤がアーカイブとして残ること。会議によっては、参加していない人からすると「どうしてこの結論になったのか?」と思うこともありますが、経緯が明確化されることで、結論に至った過程も説明できるというわけです。

過程を「ビジュアル化」すると、会議は大きく変わる。今注目される、グラフィックレコーディングとは
Image: Mugendai(無限大)

コンプレックスから生まれたグラフィックレコーダーの道と、恩師の言葉

清水さんがグラフィックレコーディングの基礎を学んだのは、多摩美術大学の学生時代。ビジュアライズの講義を受けていた際、先生から「言葉だけでは足りない情報を自ら考え、補う癖をつけなさい」と教えられたことがきっかけだそう。意識して実践を続けることで、90分の授業をすべて絵で描けるほどになったといいます。

しかし、そこからすぐにグラフィックレコーディングに結びついたわけではありませんでした。

実は清水さん、社会に出てしばらくの間は「絵で記録することは、文字で理解できない、話に追いつけない人が使う手段で、大人として恥ずかしいのでは」というコンプレックスがあったそう。

結果的にその壁を破ることになったきっかけを、以下のように語っていました。

あるとき、私がデザイナーとして働いていた会社で、いろいろな人が参加する会議の議論がうまく進んでいかないということがありました。デザイナーは私ひとりだったのですが、ここで議論がまとまらないまま「あとはよろしく」と言われて困るのは私自身です。そこで、自分の身を守るためにも、この会議でちゃんと話し合うべきだと思ったんですね。だけど、その想いをそのまま言葉にしてしまうと角が立つし、自分自身、言葉で伝えることがそれほど得意ではなかったので、ホワイトボードに今起きていることの図解を描いて課題を共有し、それを伝えるようにしたら、すごくその場がマイルドになったんです。

この経験に手応えを感じた清水さんは、その後すぐにグラフィックレコーダーとしての活動を開始。今では多くの人から声がかかるようになり、Tokyo Graphic Recorderとして積極的な活動を展開されています。

社会の「文脈」への対話を増やしたい。個人が社会に対してできることとは

グラフィックレコーディングが注目されるようになったのは、グラフィックレコーダーやデザイナーたちの活躍によるものです。清水さんは、その背景には「テクノロジー」が大きく関係していると指摘し、以下のように分析しています。

  1. SNSやスマートフォンなどの進化により、個人での発信が可能
  2. 発信に対するリアクションがあることで、発信者本人が需要を確認できる
  3. 抑え込んでいた「伝えたい気持ち」が爆発
過程を「ビジュアル化」すると、会議は大きく変わる。今注目される、グラフィックレコーディングとは
Image: Mugendai(無限大)

今後ますますの活躍が期待される清水さん。ご自身を始めとしたグラフィックレコーダーの役割について、以下のように語っています。

社会に根ざしたビジュアルの「文脈」について、もっと対話が増えるといいなと思います。ただそれは、「自分にとっての課題」を解決したいのか、あるいはもっと広い「社会にとっての課題」を解決したいのかというような、公共性への視点の有無――つまり、個々人が、自分の住む地域が持つ社会課題にどれくらい関心を寄せているかによるので、私がここで何かを提示したからといってみんなの考えがガラッと変わるようなことはないんですよね。「社会課題に対して自分が持っているスキルをどう使いたいか」ということを考える人が増えると、今以上に、もっと私たちの文化になるような、深く豊かな意味が生まれてくると思っています。

その他にも、グラフィックレコーディングとAIの未来など、会議に課題を抱えている方なら必見の続きは、Mugendai(無限大)よりお楽しみください。

Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

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February 24, 2020 at 05:00PM
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